髪にも個人差があり太いものや細いもの、
コシのあるもの無いものと色々です。
これをある特定の方に合わせて、自然なかつらに仕上げる場合、
考慮しなければいけないのは、髪の密度です。
かつら業界では、髪の密度サンプルがパーセント単位で存在し、
有る程度はこれが参考になります。
一般的にこのようなものです。

左60%〜110%

しかし、このサンプルも髪の太さ別に作られているという訳ではなく
その髪ごとにどれ位の髪密度が一番良いかの判断は、
かつら職人の腕ということになります。
たとえば、
70代の女性用のかつらの場合、髪が多いと不自然になりますから
ご年齢相応で少な目の毛量にします。
ただし、かつら製作に使用する自毛がご本人のものではなく、
20代のお孫さんの、比較的太くてしっかりした髪だったりする場合は、
更に毛量を減らす必要があります。
その調整はこちらの判断ということになります。
これは既製品ではあり得ない難しさです。