かつらに使われる髪は、同じ「人毛」でも違います。
例えば下の画像をご覧ください。
こちらは、私たちの髪と同じで、髪を保護する役割を持つ、
毛表皮(キューティクル)がある人毛です。
キューティクルは、髪を保護し、
髪の内部の栄養素が外に漏れないようにしているので
もちろん、かつらの髪も長持ちします。
一定方向にある鱗状の毛表皮(キューティクル)は、かつらに植える際に
すべての髪の根元、毛先をきちんと揃えて植えないと絡むので製作が大変。
コストも時間もかかります。
一方こちらは、希塩酸処理で毛表皮(キューティクル)を剥離した人毛です。
髪を保護するキューティクルが無いので、
キューティクルがあるものに比べてどうしても傷みやすくなります。
ただしかつらに植える際に、毛表皮(キューティクル)が剥離されているため、
髪の根元、毛先を揃える必要がありません。
そのため、このタイプの人毛は比較的安価な人毛かつらに使われます。