かつらのおばあちゃん(2008.4.18)

先日、某神社におまいりに行きました。日が良かったのか結婚式に遭遇。

清らかな花嫁さんにうっとり見とれていると、さらに目を引く人たちに会ってしまいました。

     かつらのおばあちゃん達

どうですか?お気づきですか?

写真の3人のおばあちゃん、ビシッと着物を着て素敵ですねー。でもよーく見てください!

 そうです!みんなかつらを着けているんです!!

私はとても興奮しました。後ろから近づき、造りをチェック。

  ・若干テカリが強いなー → 人工毛

  ・部分かつらにしては、襟足・もみ上げの浮きが無い →全かつら

  ・毛量が多い → もう少し少なくしないとバレちゃう

総じて、大手さんが造りそうなかつら、と言う感じは受けました。たぶんお値段は1個50~60万円ほど。

高いです・・・

でも、ご年配の方が、髪に気配りをされているのは素敵だなーと、結局ずっと見とれていました。

毛量は、かつらを作るときに最重要ポイントの1つです。多すぎると、不自然でかつらと

分かってしまいます。それと、夏は毛の量が多いとどうしても蒸れます。

当工房では、お客様とのカウンセリングをもとに毛量を決めます。若干少なめがベストです。

街でかつらを見かけると、うれしくもあり・・・複雑です。私達プロが見ても気づかないかつら

をかつらメーカーは作るべきですから。